バルトレックスは性病だけの薬なのか?

バルトレックスは、抗ウィルス薬でヘルペスウィルスに感染した細胞内で活性化して、ウィルスの増殖を抑制し、感染箇所を改善していきます。
性器ヘルペスの再発抑制のために使われることが多くあるため専用薬と思われがちですが、実際には3種類のヘルペスウィルスに有効作用が認められています。
そのため口唇ヘルペスなどの他の部位に発症するヘルペスにも効果が認められています。
帯状疱疹や水痘もヘルペスウィルスを原因とする疾患なので治療のためにバルトレックスが処方されます。
ヘルペスウィルスの影響による歯茎の腫れにも効果が認められています。

帯状疱疹は、体の左右どちらか一方に刺すようなピリピリとした痛みを感じて、帯状に小さな水ぶくれが現れる症状の病気です。
子供が発症すると水痘と呼ばれて全身に水ぶくれが見られるようになります。どちらもヘルペスウィルスに感染することで発症します。
帯状疱疹の怖いところは皮膚表面だけではなく神経にも炎症を引き起こすと言うことです。
皮膚の水疱が亡くなった後も神経痛が後遺症として残ることがあります。そうならないためにもバルトレックスによる早期の治療が必要となります。

用法は対象となる疾患によって異なります。
帯状疱疹については主成分であるバラシロクロビルを1回1000mgとして1日3回服用します。
口唇ヘルペスについては1回500mgを1日2回、歯茎の腫れについても対象となる場合には同じ用法になります。
性器ヘルペスの抑制については1回500mgを1日1回の服用で続けることになります。

副作用としては、ほとんど見られませんが下痢や吐き気などの胃腸障害や発疹などの皮膚疾患、眠気やめまい、頭痛などの症状です。
急性腎不全などの重い副作用も報告されていますが、発現することは稀です。

バルトレックスの特徴は吸収が早いため多くの感染症に対して有効と言うことです。
また主成分であるバラシロクロビルを利用したジェネリックがファイザーなど数社から発売されています。

吸収率の高さが全ての感染症に有効作用

ヘルペスウィルスの増殖を抑制する効果のある抗ウィルス剤はほかにもあります。有効作用も同じですが、吸収率が違います。
吸収率が悪い場合、1日5回の服用が必要となりますがバラシロクロビルなら1日1回から3回の服用で同じ効果を得ることができます。
飲み忘れなどを考えると服用回数が少ないことは大変便利です。吸収率が良いと言うことは服用量が少なくて済むと言うメリットもあります。
副作用が少ない医薬品と言っても必要以上に服用することはリスクになる恐れがあるからです。

バルトレックスを服用すると素早く吸収され感染する部位に届きます。
ウィルスは細胞内で酵素を産出してDNAを合成し、増殖を繰り返して感染部位を増やしていきます。この状態ではどんどん症状が悪化していくばかりです。
バルトレックスの主成分であるバラシロクロビルはこの酵素と反応して別の物質に変えることができます。
別の物質になったことでDNA鎖の伸長が阻害されて、複製ができなくなります。

バルトレックスの有効作用はウィルスに感染している細胞にだけ働くため、正常な細胞には影響をしません。そのため副作用もほとんどないと言うわけです。
バラシロクロビルを利用しているジェネリック医薬品は多くの製薬会社から発売されています。
ファイザーなどから発売されているものはバルトレックスの約半分の薬価で提供されています。

帯状疱疹や口唇ヘルペスなどは感染の部位が増えることで症状は悪化していきます。
免疫力が低下すると一気に広がる恐れもあります。早めに対応することで体調の改善も早くなります。
帯状疱疹など当てはまるような症状が見られる場合には、無理せず早めに医療機関を受診しましょう。