男女で異なる性病の特徴と症状

性病の症状について説明する医者 性病(性感染症)には様々な種類があります。
性病によっては男女で特徴と症状も異なっているため、正しく理解することが大切です。
一般にセックスをはじめとする性行為などによって感染する病気のことを言いますが、通常のセックスだけではなくアナルセックスやオーラルセックスによって感染することもあります。
病原菌が感染源となるものもあれば、ヒゼンダニ(疥癬虫)やトリコモナス原虫のような生物が原因となることもあり感染源は様々です。

主な性病としては淋病・性器クラミジア・尖圭コンジローマ・梅毒・性器ヘルペス・トリコモナス症などを挙げることができます。
様々な種類があり、種類に応じて特有の症状がありますが、男女で症状や程度が異なるものもあるためそれぞれの主要な症状を理解しておくことが大切です。
例えば、淋病は淋菌が原因となっている性病で症状として男性では排尿痛があらわれ、女性ではおりものの増加や不正出血などの症状があらわれます。
淋病の場合、女性よりも男性の方の方が症状の程度が重くなりやすいという特徴があります。
女性はほとんど自覚症状がないため発見が遅れる傾向があるため注意が必要です。

また、性器クラミジアは、クラミジア・トラコマティスに感染することによって発症する性病です。
男性では排尿痛や痒みなどの症状があらわれる一方、女性は症状が無く感染していることに気づかないことも多い性病となっています。

さらに尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルス(特に、6型・11型のヒトパピローマウイルス)に感染することで発症する性病です。
尖圭コンジローマになると、男女ともにイボのような腫瘍が性器周辺にあらわれます。
女性は自覚症状が少なく、イボがかなり大きくなってから歩行時の違和感などで気づくことがあります。
男性の場合、男性器に症状があらわれることからイボのような腫瘍に気づきやすいです。

他方、性器ヘルペスは、ヘルペスウイルスに感染することによって発症する性病で再発を繰り返すことが多い性病です。
男女ともに陰部に潰瘍などの病変ができ、その病変は痛みを伴います。
足の付根の部分のリンパ節の腫れが伴うことが多いです。

このように、性病には様々な種類のものがあり、その症状や程度も男女で異なります。
性病の種類に応じて適切な治療を行うことが大切です。それに応じて適切な治療薬も異なります。
疥癬虫やトリコモナス原虫は原因となっている原虫を殺すことによって治療することができますし、尖圭コンジローマのようにヒトパピローマウイルスが原因の場合治療が長期にわたることもあります。

性感染症の種類と年齢層及び男女の感染比率

日本において、性感染症の中でも最も多い性病は性器クラミジアであり、次に淋菌、性器ヘルペスウイルス、尖圭コンジローマと続きます。
男女ともに性行為が盛んな若年期に感染が多いですが、性病の種類によってその年齢層と男女の感染比率も異なります。
通常の性行為だけではなく、オーラルセックスやアナルセックスによっても罹患する可能性があるため注意が必要です。
性器だけではなく喉(咽頭)や肛門に感染することもあり、近年では、そのようなかたちで罹患する方が増加している傾向にあるため注意が必要です。

性病の中でも感染比率が最も多い性病は性器クラミジアで、他の性病よりもかなり多くなっています。
たとえ性病の種類によっては、表立った症状がなくとも症状が進行していくこともあり、パートナーに感染を広げてしまう可能性もあるため、早期発見が大切です。
感染するとエイズウイルスに感染する可能性が通常よりも高くなることから、十分に注意しなければなりません。
罹患している可能性がある場合にはできるだけ早く診断を受け治療を開始することが大切となります。

性病の感染者が多い年齢層は20代です。全ての性病において、性的な活動が活発な若年層を中心に広がっている傾向があります。
男性では、性器クラミジアと淋菌が20代後半を中心に感染者が広がっており、尖圭コンジローマでは20代から30代に広がりがみられます。
このことから、尖圭コンジローマは幅広い年齢層に感染者が広がっていることがわかります。

性器ヘルペスは30代の感染者が多くみられる傾向があります。他方、女性では、性器ヘルペスが20代に多く、他の性病は20代前半に感染者が多く広がっています。
近年では梅毒の患者数が増大している傾向にあるため注意が必要です。